杉本 裕明– Author –
杉本 裕明
朝日新聞記者を経て、フリージャーナリスト。廃棄物、自然保護、地球環境、公害など、環境の各分野に精通する。著書に『ルポ にっぽんのごみ』(岩波書店)『ディーゼル車に未来はあるかー排ガス偽装とPM2・5の脅威』(同、共著)、『環境省の大罪』(PHP研究所)、『赤い土(フェロシルト) なぜ企業犯罪は繰り返されたのか』(風媒社)、『社会を変えた情報公開―ドキュメント・市民オンブズマン』(花伝社)など多数。NPO法人未来舎代表理事として、政策提言や講演会などをしている。
-
環境問題
太陽光発電の光と影-トラブル続出で総務省が経済産業省に勧告 中国とのつながり疑われる事例も
太陽光発電は、再生可能エネルギーの中で一番のシェアを誇る。しかし、その開発行為は、森林伐採を伴う土砂崩れの危険性や生活・自然環境の悪化を伴いがちで、全国各地で住民紛争が起きている。そのトラブルの実態調査を総務省行政評価局が行い、3月、経済... -
リサイクル
何でも捨てられる「ダストボックス」を廃止した東京・府中市の理由―高リサイクル率化の課題は生ごみと廃プラ対策―(下)
府中市のリサイクルプラザ杉本裕明氏撮影 転載禁止 東京都内で唯一、「ダストボックス」にこだわっていた府中市。稲城市に「いまのままならごみ処理を引き受けない」と通告され、ダストボックスを廃止した府中市は、戸別収集とごみ袋の有料化を実施し、リ... -
リサイクル
何でも捨てられる「ダストボックス」を廃止した東京・府中市の理由―高リサイクル率化の課題は生ごみと廃プラ対策―(中)
多摩川衛生組合の焼却施設稲城市 組合のホームページより 何でも捨てられるダストボックスは便利でいい。そんな便利さに慣れきっていた東京・府中市。こんな府中市に黒船が現れ、冷水を浴びせたのである。 江戸時代末期、軍艦を率いた米国のペリー提督が江... -
環境問題
干上がったアマゾン大丈夫?―流域の乾燥化と熱帯林の減少が地球温暖化を加速する
南アメリカのアマゾン川といえば、アフリカのナイル川、北アメリカのミシシッピ川と並ぶ世界三大河川の一つ。流域面積は世界最大を誇る。700万平方キロメートルの流域面積は、日本列島の37万平方キロの18倍、ブラジルの面積の半分以上を占める。そのアマゾ... -
環境問題
干上がったアマゾン大丈夫?―流域の乾燥化と熱帯林の減少が地球温暖化を加速する
南アメリカのアマゾン川といえば、アフリカのナイル川、北アメリカのミシシッピ川と並ぶ世界三大河川の一つ。流域面積は世界最大を誇る。700万平方キロメートルの流域面積は、日本列島の37万平方キロの18倍、ブラジルの面積の半分以上を占める。そのアマゾ... -
リサイクル
東京都小金井市はいかにしてリサイクル優等生になったのか(下)
日の出町にあるエコセメント施設小金井市提供 東京都西部の多摩地域は30の市町村からなります。23区から出た家庭ごみは焼却工場で燃やし、焼却灰は都の海面最終処分場に埋め立てられています。そのために、ごみ処理にあまり困らず、リサイクル率は全国平均... -
リサイクル
東京都小金井市はいかにしてリサイクル優等生になったのか(上)
東京都多摩地域は30市町村、東京都民の約3分の1の428万人が生活しています。23区と違い、分別とリサイクルに熱心で、2022年度のリサイクル率は平均で37.2%。中でも小金井市のリサイクル率は44.8%(2021年度)。環境省によると、人口12万4,000人の小金井市は... -
環境問題
河川行政変えた長良川河口堰は、いま
長良川に静かに横たわる長良川河口堰。かつて、これをめぐって大きな紛争が起きたとは思えない杉本裕明氏撮影 転載禁止 気候変動の影響による度重なる豪雨で、全国各地で河川から洪水が溢れて住宅地が浸水する災害が頻発しています。国は、災害防止のため...