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回収されたゴミの行方は?燃えるゴミや粗大ゴミの処理方法

©鳥居なごむ・京都アニメーション/境界の彼方製作委員会
劇場版 境界の彼方 -I’LL BE HERE- 予告編 より引用


©鳥居なごむ・京都アニメーション/境界の彼方製作委員会
劇場版 境界の彼方 -I’LL BE HERE- 予告編 より引用

人々の生活とゴミは切っても切れない関係です。
人間が生きている限り、ゴミは必ず出るもので、それは人が生きている証拠だと言えます。

そんな人間と密接な関係あり、毎日のように捨てているゴミは、ゴミ捨て場から回収されたあと、どのように処理されているのでしょうか。
ゴミにも燃えるゴミ、燃えないゴミ、粗大ゴミ、資源ゴミなどの種類があり、これらはすべて別々の処理が行われています。これらのゴミが回収されたあと、どのように処理されているのかをご紹介します。

目次

燃えるゴミのその後

食べ残しや紙くずなど、燃えるゴミはゴミ捨て場に集められた後、ゴミ収集車によって回収されます。
集められたゴミは清掃工場、もしくは一度ゴミ運搬中継施設に持ち込まれ、清掃工場に持ち込まれたゴミは焼却場で燃やして、灰にします。

これらの灰は最終処分場(または埋立処分場と呼ばれます)へ捨てられますが、ただ燃やして捨てるだけではありません。
一部の地域では、このとき発生した熱を温水プールの水を温めるエネルギーとして利用したり、燃えカスや灰を溶かして道路やコンクリートの材料に使ったりすることがあるのです。

また、地域によってはゴミ運搬中継施設に持ち込まれ、ゴミを別の施設に運ぶ場合もあります。
その施設は生ゴミから肥料を作る施設で、堆肥化施設、飼料化施設、メタン化施設などがあり、これらで作られた肥料は農業に使われます。

不燃ゴミのその後

不燃ゴミも燃えるゴミと同じように、ゴミ捨て場からゴミ収集車で回収され、処理施設に運ばれます。
まずは不燃ゴミ処理施設に運ばれて、処理の妨げになるものや危険物を人の手で仕分けます。

例えば、包丁や傘については処理の妨げになる恐れがあるため、これらを取り除くことが大切です。
このとき、取り除いた包丁や傘は鉄類としてリサイクルが可能です。
他にも鉄やアルミもリサイクルが可能であるため、ゴミの中に混じっている場合は回収されます。

仕分けが済んだ後は破砕機によって細かく砕きます。
細かく砕かれたあと、さらに様々な機械を使って、鉄、ガラスや陶器、アルミなどに分けられます。
不燃ゴミに混じった小さな鉄やアルミを見逃さないように仕分けられ、リサイクルできるように工夫がされているのです。

鉄の仕分け

電磁石と永久磁石を使った破砕磁選機によって、不燃ゴミの中から鉄類を取り出します。
ここで取り出された鉄は、破砕鉄としてリサイクルされます。

他にも、風の力によって鉄類と燃えるゴミを選別できる雑鉄風力選別機などによって鉄が仕分けられます。
雑鉄風力選別機によって取り出された雑鉄類も鉄類としてリサイクルされます。

ガラス、陶器の仕分け

ガラス、陶器は不燃物精選機によって仕分けられます。
不燃物精選機は振動と風の力によって、ガラス、陶器、燃えるゴミを仕分けます。

ここで仕分けられたガラス、陶器は最終処分場で埋立処分となります。
ガラスは資源ゴミとしてリサイクルが可能ですが、一般の家庭ゴミから出るガラスは処分することになります。
なぜなら、ガラスはリサイクルの際に高温で溶かしますが、不純物が混じっていると、有害物質が発生する恐れがあるからです。

アルミの仕分け

アルミニウムは磁石と風の力を利用するアルミ選別機で仕分けを行います。
アルミニウムは磁石に吸着することや反発することはありませんが、高速回転する強力な磁石であれば反発します。
アルミ選別機は、この反発力を利用し、不燃ゴミの中にあるアルミニウムを仕分けられ、破砕アルミとしてリサイクルされます。

粗大ゴミのその後

粗大ゴミはその他のゴミとは違って、予約制の有料回収で、事前に市区町村に連絡する必要があります。
引っ越しのときなど粗大ゴミの処分で苦労した経験がある人も少なくないでしょう。
指定した回収日に、粗大ゴミを自宅の前に出しておくと、ゴミ収集車が回収してくれます。

回収後は粗大ゴミ処理施設へと運ばれ、まずは手作業によって可燃系粗大ゴミと不燃系粗大ゴミに分けられます。
例えば、木製の家具が可燃系の粗大ゴミで、自転車などが不燃系の粗大ゴミです。
中には、使えそうなものを修理してリユースされることもあります。

リユースが難しいものは解体され、磁石により鉄を取り出し、アルミやガラスなどを取り除きます。
その後、燃やせるものは燃やし、燃やせないものは最終処分場で処分されるのです。

資源ゴミのその後

資源ゴミは再資源化が可能であるゴミのことです。
そのため、回収されたものはリサイクルされることがほとんどです。

ガラス瓶であれば、再び瓶として再利用され、スチール缶であれば、スチール缶として再利用されるだけではなく鉄筋や鉄板としても再利用されることがあります。
他にも、アルミ缶やペットボトル、紙など再資源化できるゴミは多く存在します。

ゴミの分別を意識しましょう

このように、ゴミの処分はいくつもの行程を経て、リサイクルされるか最終処分場で処分されます。
できるだけゴミがリサイクルされるように様々な技術が駆使されているのです。

しかし、こうした技術を駆使してもなお、ゴミの問題は解決が難しいとされています。
いつか、ゴミの問題が解決される日のためにも、多くの人が意識してゴミを処分しなければなりません。
少してもゴミを減らすためにも、まずはゴミの分別を心がけるよう、ぜひ意識してみてください。

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この記事を書いた人

多肉植物を育てるという時間のかからない且つ一見オーガニックな趣味を見つけたのですが、実のところは交配してオリジナル品種を作出するというマッドサイエンティストな野望を抱いています。

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