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サスティナブル・環境問題に取り組むアパレルブランド10選

「世界2位の環境汚染産業」と表されるアパレル業界ですが、環境配慮やサスティナブルな取り組みに注力するブランドも少なくありません。

大量生産・大量消費が話題になりがちだったアパレル業界は、今ではサスティナブルに対する姿勢も個性の1つであるように感じられます。

今回は、環境配慮やサスティナブルに取り組むブランドをご紹介します。

目次

環境に優しいサスティナブルなアパレルブランド10選

今回紹介するブランドは以下の通りです。ぜひファッションを選ぶとき、参考にしてみてください。

Patagonia

Patagonia(パタゴニア)では、フェアトレードプログラムによる労働者の支援、コットンの100%を有機農法で栽培など多くの取り組みを行っています。

コットンの100%をオーガニック農法で栽培する試みは1996年から開始。これにより、パタゴニア製品は製造過程で合成の殺虫剤や除草剤、GMO(遺伝子組み換え作物)の種子が使用されることはなくなっています。

また、リサイクルコットンを取り入れることで、二酸化炭素の削減も成功しています。

他にも、パタゴニアは製品の98%にリサイクル素材が使用されていることも有名です。

消費者からの回収だけでなく、製造工場から出る端切れを使用。リサイクルポリエステルの使用によって石油使用量を削減するなど、さまざまな工夫が行われています。


参考:Patagonia なぜ、リサイクルなのか?

CASA FLINE

都会的で洗練されたデザインで支持されるCASA FLINE(カーフライン)は、以下のような循環を実現しています。

  • オーガニック/サステナブル素材
  • ローカルメイド
  • リユース/アップサイクル
  • クラフトマンシップ

まず素材については、天然素材やエコ化学繊維などを積極的に取り入れ、環境負荷を低減。

地域に根付いたモノづくりによって地域産業産地を活性化させるローカメイドは、雇用や技術の伝承につながります。

さらに、余剰素材を使う、在庫商品のリメイクなどリユース・アップサイクルによる廃棄物削減。

国内外の伝統技術を取り入れるクラフトマンシップも取り組んでいます。


参考:CASA FLINE 公式 For EARTH

rrrrrrrrr

rrrrrrrrr(ナインアール)という特徴的な名前は、サスティナブルに関するRが頭文字の9つの英単語が由来となっています。

その英単語は以下の通り。

  • Reduce(服を無駄につくらない)
  • Reuse(価値ある服は再利用する)
  • Recycle(資源に戻し再利用する)
  • Refined(洗礼された、磨かれた素材を活用する)
  • Real(リアルをユーザーへ伝える)
  • Rational(合理的な判断で在庫ロスを減らす)
  • Reset(今までの常識をリセットする)
  • Radical(先鋭的な思考で社会問題へ挑戦する)
  • React(また行動する)

さらに素材面も厳選され、二酸化炭素の排出、染色による水の汚染、動物被害などを抑えるオーガニック製品となっています。

また、ナインアールの活動拠点は佐賀県の縫製工場や岐阜県の縫製工場となり、国内で生産。

日本の安全なメーカーの生地を使用しています。


参考:rrrrrrrrr 公式 サスティナブルファッションの基礎知識と、rrrrrrrrrのサスティナブルな取り組み

BRING

BRINGは「服から服をつくる」というテーマのブランド。

こちらは、さまざまなブランドと連携して、使われなくなった服を消費者から回収する活動に取り組んでいます。

回収した服は、リユースまたは素材ごとにリサイクル。

ポリエステル繊維100%の服は、株式会社JEPLAN独自のケミカルリサイクル技術「BRING Technology」によって再生ポリエステルされ、再び服などの原料に生まれ変わります。


参考:BRING Concept

シサム工房

シサム工房は、途上国に暮らす人たちの自立支援につながる仕組み、フェアトレードに力を入れるブランドです。

こちらもさまざまな活動がありますが、国内外のフェアトレード認証機関と連携しながら、フェアトレードの普及に尽力。

卸事業として小売店にフェアトレード商品を提供し、取り組みを広げるほかにも、一般企業や団体への「フェアトレードノベルティ」の提案など、フェアトレードに関する多くの取り組みを行っています。

参考:シサム工房 FAIR TRADE フェアトレードのこと


takes.

takes.は「竹を使った素材で人々を健康に」という思いから生まれたブランドです。

すべての製品に竹100%のTAKEFU(竹布)を使用。触れると暖かく、竹からは想像できないような柔らさがあります。

こちらの素材は、竹が持つ抗菌作用から医療用ガーゼのために開発されたものでした。

そのため、体によく心地もいい上に、地球に優しいという特徴があります。

さらに、takes.は製造から輸送、販売まで、製品に関わるすべての工程でプラスチックをなるべく使わない、というポリシーも。

そして、製品が役目を終えたときは土に還るよう、縫い糸も綿糸を使っています。


参考:takes. 公式 ABOUT

CFCL

ISSEY MIYAKE MEN(イッセイ ミヤケ メン)のデザイナーだった高橋悠介氏が設立したCFCL(シーエフシーエル)。

こちらは日本でも有数のエシカルに注力したブランドとして知られています。

まず、ウールを除くすべての製品が、グローバル・リサイクル・スタンダード(GRS)認証された再生素材を採用。

他にも地域社会と連携し国産素材の使用やサプライチェーンの透明性を高める取り組みを推進しています。

さらには、温室効果ガスの排出影響を認識するため、ライフサイクルアセスメント(LCA)を実施していますが、これは日本のファッション・アパレル業界では初の試みです。

そんなシーエフシーエルは、2030年までに排出量の実質ゼロの実現を目指しています。


参考:CFCL 公式 CORPORATE INFORMATION

Stella McCartney

Stella McCartney(ステラ マッカートニー)は、元ビートルズのポール・マッカートニー、その娘であるステラ・マッカートニーが設立したブランド。

ステラ マッカートニーが支持される理由はファッション性だけでなく、クルーエルティフリーと言われる動物の皮を使っていない素材です。

レザー製品を制作するために、動物を殺生したり、化学薬品によって環境が汚染されたりすることを問題視するステラ マッカートニーは水や汚れに負けない特殊な人工皮革を使用。

裏地にはペットボトルのリサイクル素材を使用などサスティナブルなファッションを徹底しています。


参考:ステラ マッカートニー 公式 サステナビリティ

MOTHERHOUSE

MOTHERHOUSE(マザーハウス)は「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念を掲げ、2006年にバングラデシュからスタートしたブランドです。

バングラデシュでは現地特有のレザーや麻を用いた、バッグなどを生産。

工場では健康診断をはじめとする福利厚生を整備し、安心安全な環境を目指しています。

ネパールではシルクやウール、カシミヤなど多様な天然素材のストールを生産。

インドネシアでは古くから受け継がれている線細工の伝統技術「フィリグリー」を活かし、繊細なジュエリーを生産しています。

これらを含め、2023年現在の時点で6つの生産国と3つの販売国に広がっています。


参考:マザーハウス 公式 About

allbirds

allbirds(オールバーズ)は、サスティナブルな素材にこだわったスニーカーのブランド。

こちらが使用する再生可能な素材は、メリノウールやユーカリ、サトウキビなど。

まず、オールバーズが扱う品質の高いメリノウールは、ZQメリノと協力して、畜産、土地利用、動物福祉の高い基準を満たしていることを確認しています。

ZQメリノとはエシカルウールの先導役とも言える組織で、地球環境の保全、生命の尊重、動物愛護の恒久的な維持を努めていると認証するシステムを経て供給されるメリノウールのこと。

そのため、品質だけでなく、高いサスティナビリティも備えています。

ユーカリ繊維は肥料を最小限に抑え、灌漑を必要としない南アフリカの農場から調達。

コットンをはじめとする従来の素材と比較して水の使用量は95%少なく、バージンナイロンに比較して二酸化炭素排出量は1/3削減します。

そして、サトウキビから素材をつくるとバイオマスが抽出され、来年の収穫のために畑を肥やせます。

このサトウキビの調達はブラジル南部から。こちらも灌漑を必要とせず、雨水のみで育てられ、二酸化炭素の削減も実現しています。


公式:オールバーズ 公式 素材について

アパレルブランドと環境問題・サスティナブルの関係

このように多くのブランドが環境問題やサスティブルに関する取り組みに力を入れています。

アパレル業界だけに関わらず、あらゆる製品が自然から得た資源を利用してつくられています。

そのため、私たちはモノを大切にし、自然を守る必要があると言えるでしょう。

その方法の1つが、サスティナブルな活動に取り組む企業を応援することです。

ぜひ、アパレル業界の他にも環境問題やサスティナブルに取り組む企業の活動をチェックしてみましょう。

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