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郡上八幡は美しい水の郷!水路を無駄なく使ったエコな町

人間は山を削り、川を埋め、あらゆる方法を使って、自分たちが住みやすい環境を手に入れてきました。

しかし、その結果、環境問題が悪化したのでは、と言われ、これからはさらに自然との共存が求められています。

そんな生活を実現しているのが、郡上八幡という町なのかもしれません。

水路を活用した町として知られ、水の郷と言われる「郡上八幡」とは、どのような町なのでしょうか。

目次

水の郷!郡上八幡とは

郡上八幡とは、かつて岐阜県の郡上郡にあった八幡町のことを指します。

飛騨高地の南部に位置し、市街地の標高は約200メートル。長良川が郡上八幡の町域を北から南に貫流しています。

2004年、郡上郡の7町村が合併したことで、郡上市が誕生し、八幡町は廃止されてしまいましたが、未だに「郡上八幡」として広く知られています。

昔から郡上八幡は、郡上郡の政治や商業の中心であり、江戸時代は八幡藩の城下町として栄えていました。

現在も郡上市の市役所や、岐阜県の出先機関が置かれています。

また、郡上八幡は1996年に「水の郷百選」に選定されました。

郡上八幡はなぜ「水の郷」と言われるのでしょうか。

郡上八幡は水路を使ったエコな町

郡上八幡は市街地に水路が張り巡らされ、その美しい街並みから「水の郷」と言われています。

この水路は17世紀に、郡上八幡城下の防火を目的として築造されたものですが、現在では観光資源となっています。

所々で見る水路は、街の景観を美しく見せますが、それだけではなく、生活用水としても使われているのが、郡上八幡の大きな特徴です。

例えば、水路を用いた「カワド」と言われる共同洗濯所があり、簡単なすすぎ洗いに使われていますが、さらに注目すべきものは「水舟」と言われる、水利用システムです。

水舟は、個人の家の敷地内にある、二層または三層からなる水槽で、湧水や山水を引き込んでいます。

階段状になった水槽は、一番上を飲み水に、中段は野菜や果物を洗ったり冷やしたりする場として、下段は食器洗いに利用し、ここで出た食べ物の残りは、そのまま下の池に流れて飼われている鯉や魚の餌となります。

この水舟は、400年以上前に生まれ、地域の自然を利用し、さらに無駄なく水を利用し、汚さない工夫まであるのです。

郡上八幡は、自然の恩恵を利用しながらも、共存している姿と言えるのではないでしょうか。

郡上八幡の観光

郡上八幡は美しい水を利用するだけでなく、城下町として栄えていたことから、現在も観光地としての魅力があります。

郡上八幡には、どのような見所があるのでしょうか。

古い町並み

郡上八幡には、城下町らしい軒の低い町並みが保存されています。職人町、鍛冶屋町は、国の重要伝統的建造物保存地区として選ばれた、歴史風致地域です。

柳町も国の伝統的建造物保存地区に選定され、水路と町家が一体化した景色を見られます。

他にも、いがわこみち、やなか水のこみち、吉田川親水遊歩道など、水を中心とした、自然と人が共存した風景があります。

宗祇水

宗祇水(そうぎすい)は、別の名を白雲水(はくうんすい)と言い、環境省が選定した「日本名水百選」の第1号に指定した湧き水です。

商店街の一角に建てられた祠の下から流れ出す宗祇水は、郡上八幡の町並みを通過し、良川の支流吉田川に注がれます。

宗祇水という名前は、室町時代の連歌師である、宗祇という人物が由来であると言われています。

郡上八幡城

郡上八幡城は1559年、当時この辺りを治めていた、遠藤盛数(えんどう もりかず)によって築かれたお城です。

廃藩置県によって廃城となってしまった郡上八幡城は、1870年に取り壊されてしまいますが、1933年、大垣城を参考に天守が復元されました。

1987年、模擬天守が郡上市有形文化財に指定され、内部は資料館として利用されています。

郡上八幡博覧館

大正時代の旧税務署庁舎である、郡上八幡博覧館。

1920年に建てられた、洋風近代建築ですが、1987年に八幡町指定文化財に指定され、1991年に改修され、博覧館として開館しました。

郡上八幡の様々な資料、伝統工芸などが展示紹介されています。

郡上おどり

郡上おどりは、1973年に国の選択無形民俗文化財、1996年に重要無形民俗文化財に指定された、日本三大盆踊りの一つ。

約400年の歴史があり、毎年7月中旬から9月上旬まで32夜にわたって開催されます(2020年は開催見合わせ)。

10種類の踊りがあり、特にお盆の時期は夜通し踊り続けることで有名です。

郡上八幡のようなエコなスタイルを

郡上八幡は地域の特性を利用し、エコな生活を確立しています。

もしかしたら、私たちが暮らす地域も、郡上八幡のように工夫すれば、エコな生活ができるかもしれません。

簡単なことではありませんが、いいアイディアが生まれるよう、心がけてみてください。

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