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さいたま市で生き物や生態系を学べる!桜環境センターをご紹介

首都圏に住んでいると、なかなか自然について多くを知ることができないと思います。しかし、さいたま市の桜環境センターでは、ビオトープと呼ばれるスペースで、自然を体感し、学ぶことができます。

桜環境センターのビオトープとは、どのような場所で、何を知ることができるのでしょうか。ごみ処理場である桜環境センターで学べる自然、ビオトープをご紹介します。

目次

地域の自然を知ることができるビオトープとは?

ビオトープとは、もともとドイツ語で「生きもの=bio、空間=tope」という意味を組み合わせたもので、「野生の生きものがすむ場所」という意味の言葉です。日本では「自然環境を再生した場所」という意味で使われることも多いです。桜環境センターにも、敷地の一角に地域の自然を再生中のビオトープがあります。

駐車場の隣に田んぼを中心とし、水辺と植物が育つ、昔ながらの農村環境があるのです。

そのビオトープは、2015年の桜環境センター開所とともにオープンし、時間をかけて地域の自然を再生しています。見学自由で気軽に地域の自然を体感できます。コンセプトは地域の生きものに「出会える」「触れる」。ビオトープ内で生きものを観察することができますが、生きものの持ち出し、持ち込みは禁止です。

このビオトープでは、生きものを放したり、飼ったりはしていません。田んぼや池、湿地や草はらなどの環境を整えることで、昆虫や野鳥、植物などが自然と集まる場所になっています。それでは、桜環境センターのビオトープとはどのような自然の環境なのでしょうか。

地域の自然を体感!

さっそく、ビオトープに足を踏み入れてみると「こんな場所に田んぼが!」と驚くような光景が。


ビオトープは三枚の田んぼと大小二つの池で構成される。

田んぼだけではなく、池や多様な植物が生い茂っています。

ビオトープの美しい自然に誘われてやってきたショウジョウトンボ。

入ってすぐある小さな池に生えた水生植物にはショウジョウトンボが止まり、カメラで捉えることはできなかったものの、水の中には大きなトウキョウダルマガエルも。

ビオトープの湿地には準絶滅危惧種のタコノアシも。

こちらの植物は、準絶滅危惧種の「タコノアシ」と言って、晩秋に紅葉し、その姿がまるでタコの足のようであることが名前の由来です。このタコノアシは、ビオトープの湿地が適切に管理されているからこそ、その姿を見ることができるのです。

夜にはホンドタヌキやアブラコウモリも現れるそうです。今回このビオトープを案内して下さったスタッフの庄山さんは「いつかはヘビなどの爬虫類も住み着いてほしい」と将来の目標を話していました。桜環境センターの一角でしかないビオトープですが、まるで自然豊かな田園風景が突如としてそこに現れたかのような錯覚を起こしてしまいそうなほど、素晴らしい環境が存在しています。

そんなビオトープも桜環境センターが完成したばかりの2015年は、本当に何もないただの水溜まりのような状態でした。それがたったの4年間でこれだけ自然豊かな場所に育っているのには、本当に驚きの一言だと言えるのではないでしょうか。

ビオトープに関する展示


桜環境センターのさくらラボ。
耕作や自然観察のイベント時に利用される体験室

桜環境センターの管理棟には「さくらラボ」と呼ばれる工作体験室があります。このさくらラボは、工作や自然観察のイベントが開催される際に利用される体験室ですが、イベントがない土日祝日はビオトープに関する展示がされています。


田植えや稲刈りなどお米や稲わらができるまでの一年間が紹介されていた。

エコトピアのスタッフが取材を行った時は、ビオトープの田んぼでとれた稲わらに関する展示が行われていました。あまり稲作に触れることのない子供でも理解できるように、稲ができるまでの一年や、稲わらとは何かなど、壁一面に展示されていました。他にも、稲わらで作られた工芸品などが展示されています。


稲わらで作られた草鞋(わらじ)。なんとスタッフの方による手作り。

さくらラボには、毎日ビオトープの専門スタッフが常駐し、自然に関する図鑑なども充実しており、自然について多くのことを学ぶことができます。

3Rから地域の自然まで学べる桜環境センター

自然と引き換えに、色々と便利になった今の世の中では、自然に触れたり学んだりすることは、なかなかできないかもしれません。さいたま市の周辺にお住まいでしたら、このビオトープは、ぜひお子さんと一緒に体験したい場所ではないでしょうか。

このように、桜環境センターではごみ処理からエコ・3Rだけではなく、地域の自然や生態系について広く学べますが、それだけでなくちょっとした息抜きだけでも楽しく利用できる場所でもあります。休日にお出かけするような気持ちで、ぜひ訪れてみてください。きっと、楽しく多くの有益な体験ができるに違いありません。

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