リサイクルの必要性は現在も多く取沙汰されています。
昔に比べてエコバックやマイ箸、マイボトルと言った言葉を聞く機会が増えたのではないでしょうか。
それは、それだけリサイクルへの関心が高まりつつあると考えられます。
しかし、ゴミをリサイクルすることは環境にとっても大切であることは何となく理解できますが、具体的にはどのような理由があるのでしょうか。
リサイクルを行う意味を改めて考えてみましょう。
資源を有効に使う必要性
まず、リサイクルは資源を有効に使うために大きな役割を果たします。
人間が何かを造るためには、必ず資源が必要です。
このまま人間が自然から提供される資源を取り出し続けた場合、地球の資源は枯渇してしまう恐れがあります。
しかし、私たち人間が排出するゴミも元はと言えば資源から作られています。
だとしたら、ゴミから資源を取り出して、再び活用することができれば、資源の無駄遣いをできる限り抑えられるでしょう。
資源を無駄にしないためにも、ゴミを有効活用することが、リサイクルをする理由の一つです。
自然環境への影響
リサイクルをしなければ、ゴミが増え続け、環境に悪影響を与えてしまいます。
ゴミを処分するために燃やすとしても、二酸化炭素や有害物質を排出し、それが大気汚染の原因となります。
他にも水質汚染や土壌汚染など、ゴミによる環境への悪影響は数多く存在します。
また、最終的にゴミを捨てる場所である最終処分場にも限りがあります。
リサイクルをせずにゴミを捨て続けてしまうと、これも限界を迎え、ゴミで溢れかえることになってしまうでしょう。
環境が悪くなることは、やがて人間の食べるものにも影響を与え、人間の健康に対しても害を与えてしまいます。
そうならないためにも、極力ゴミを出さないようにリサイクルをする必要性があります。
エネルギー使用量を抑える
人間が何か物を作る際には、エネルギーを消費します。
石油や石炭、天然ガスのような自然界から得られたものを一次エネルギーと言い、それを使いやすいように加工したものを電気や都市ガス、ガソリンなどの二次エネルギーと言います。
何かを作るために必要なエネルギーは、資源を集めるところから始めるのと、ゴミをリサイクルして作るのとでは、消費量に圧倒的な差があるのです。
リサイクルを行うことで、省エネルギーにも貢献できると言えるでしょう。
温暖化の影響
ゴミを燃やすことで、温暖化が加速すると言われています。
なぜなら、ゴミを燃やすときに二酸化炭素などが排出されるからです。
他にも、石炭や石油などを燃やして電気や熱エネルギーを得るために、二酸化炭素が排出されます。
リサイクルをすることで、ゴミを燃やす機会が減り、エネルギーの使用も抑えるため、二酸化炭素の発生を防ぐことができます。
リサイクルは温暖化を防ぐために大きな役割を持っていると言えるでしょう。
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日本におけるリサイクル
日本は国土が狭く、資源も限られています。
だからこそ、積極的にリサイクルを行うことで、資源を有効に使う必要があります。
また狭い国でありながら、日本は二酸化炭素の排出量は上位にランキングしています。
国土が狭い故に焼却炉が多いことも原因ではありますが、日本はできる限り二酸化炭素の排出量を抑える必要があるでしょう。
そのため、一人一人がリサイクルを意識した生活がこれからは求められるかもしれません。
ぜひ、これからはリサイクルについて考える時間を増やしてみてください。
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