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【ガチ勢が語る】筋トレのメリットがエコロジーでもある3つの理由

2018年は自然災害がものすごい年でしたね。筋トレに興味がある人もない人も、これだけ異常気象が発生すると地球環境のことが気にならない人はいないと思います。

SDGsなどの取り組みも推進される中、いよいよ地球環境について国民1人ひとりが取り組んでいかなければいけない時代が到来しています。

そんな中で筋トレをしてる人たちは知らず知らずのうちにエコロジーについて貢献してる可能性があることをご存知でしたか?

今回はトレーニー(トレーニングをする人たち)がエコロジーに貢献していると言える3つの根拠について解説していきたいと思います。

それでは1つずつ解説していきます。

①筋トレは最高の自家発電

2018年にロンドンでオープンしている「Terra Hale」と言うジムをご存知でしょうか。
エアロバイクで発電した電力は館内の照明などで利用され、施設内の多くの設備がリサイクル素材を使用して作られています。
参考:ダイエットしながら発電する「世界で最もエコなジム」が誕生

その発電スペックは30分間のバイク運動で、221.8ワット発電することができるそう。
1セッション複数人参加する想定で、合計1500から3300ワットの電力を生むことを期待しているとのこと。

パソコンの使用電力は1時間当たり50〜150ワットだそうですので、1日分の電力を十分に養うことが出来ます。

でもこの記事タイトルでつられて来た皆さんは「バイクは有酸素で、筋トレじゃなくね?」と思ってますよね。

そんなエコマッチョな皆さまのために理系出身の友人に「100kgでスクワットした時の発電量」を計算して貰いました。

100kgの重量設定でフルスクワットした時の発電ワット

以下の式に当てはめると発電ワット量が出るらしいです。理系の人ホント凄い。


重量(kg) * 重力加速度 ( 9.8m/s ) * 移動距離(m) / 3600 = 発電ワット数

そして今回の設定数値はこんな感じ。

バーベルの重量設定 : 100kg
移動距離 : 0.8m

公式に上記設定数値を当てはめると…

100(kg) * 9.8(s) * 0.8(m) / 3600 = 0.217w

フルスクワット 100kg 1回で約0.2wの発電になる計算ですね。

パソコンを1時間使用するのに必要な電力を150ワットとすると、1時間分の発電をするのには…

150w / 0.217w = 6,912

100kg担いで約7000回のスクワットが必要になります。

あらら…スクワットって以外と発電効率悪い結果に。。。

でも筋トレしている人にとって、大会前は筋肉のカットを出すために有酸素運動は必ずしますよね?

有酸素運動もトレーニーがとりくむべき立派な筋トレの1つということです。

すなわち、「大会前の減量のための有酸素運動」は「筋トレ」扱いになりますので、筋トレ=発電という公式が成り立ちます。

尚、上記で紹介した「Terra Hale」以外にも海外ではフィットネス企業のエコロジー意識が非常に高いようです。

例えば「1rebel」と言うジムではペットボトルの取り扱いを全面的にやめ、アルミ製の特製ボトルを用意している方とのこと。
海洋プラスチック削減への貢献を訴えるこんなランディングページもあります。
参考:REBEL AGAINST PLASTIC

アディダスは職場でペットボトル禁止です。
海洋プラスチックごみでシューズを作ったりしてます。
参考:日経ビジネス アディダス幹部「職場でペットボトルは禁止

また、「SportsArt」と言う企業では発電型のサイクリングマシンなど、フィットネスマシンとエコロジーを組み合わせたプロダクトを発表しているようです。
参考:Forbes 健康にも環境にもいい? 「発電型」フィットネス機器の可能性

日本のジムではペットボトルの自動販売機を置いてないジムなんてまだまだ考えられないですよね。

ジムに限らず、日本の企業ももっと見習って行かないといけない部分だと思います。

目次

②筋トレは食料廃棄(フードロス)を回避する可能性を秘めている

トレーニーの間では常識ですが、筋肉を増やすため、または脂肪を減らすためには、緻密な栄養バランスの計算が必要です。

どんなにトレーニングしようと、栄養素を適切に補給できていなければ理想の体を作り上げることはできません。

そして、その必要な栄養素の摂取量を決める計算をする上で大切な数値があります。

それは「1日の総消費カロリー」です。
※成人男性の平均は「2000kcal」、成人女性の平均は「1800kcal」と言われていますが、個人差があります。
消費摂取カロリーの算出方法については本記事の内容と逸れますので割愛します。

現在、様々なダイエット方法を目にしますが、結局のところ体重が減るか減らないかというのはシンプルにカロリー収支で決まります。
つまり、痩せたければ摂取カロリーが消費カロリーを下回る食事をすればいいし、逆に体重を増やしたければ摂取カロリーが消費カロリーを上回るように食事をすれば良いのです。

理論上はそうなのですが、ボディメイクという観点においては筋肉を増やしたいからと言って、ただ闇雲に食べまくればいいわけではありません。
太り過ぎは減量もきつくなりますし、関節の可動域が狭くなるなどトレーニングにも悪影響が出ます。
筋肉を増やすには自分の消費カロリーをほんの少しオーバーする食事量でいいのです。

逆に痩せたいからといって食べるのを一気に制限すればいいという話でもありません。
脂肪を減らしたいからと行って食事量を一気に落とせば、筋肉も同時に落ちてしまいます。
筋肉を残しながら脂肪を落とすには、消費カロリーを少しだけ摂取カロリーより高くすれば良いのです。

このように現在の自分に必要な摂取可能なカロリーを決め、それをベースにタンパク質、炭水化物、脂質の配分を決め、実際に食べるものに落とし込んでいくのです。

もうお気づきだと思いますが、この緻密なカロリー計算が食品ロスに貢献します。

1日の摂取カロリーが制限されると必然と食品の「余り」がなくなるのです。

それもそのはず、食べるものが決められてしまうのですから、余るはずありません。

「無駄をなくす」という点において有名な製造方式、「トヨタのカンバン方式」をご存知の方も多いと思います。

「必要な時に、必要栄養素を、必要な分量だけ」摂取する。

いわばトレーニーは食品摂取のカンバン方式を実施しているわけですね。

みんながこの精神を持てば食品の最強の無駄=食品ロスが起こるなんてありえません。

おや、

「大会が近いので断れない飲み会では食べ物は残します!」

「ダイエット中なのでもらい物ケーキはそのまま捨てます!」

と言った、いかにも意識の高そうな声が聞こえてきそうです。

大丈夫です。余分に食べてしまった分は余計にトレーニングして消費すれば良いのです。

トレーニーからしたら余計にトレーニングできる訳ですからなんの問題もありませんね。

下記の言葉は有名なボディビルダー、堺部選手の記事の抜粋です。

「特に僕は接客業だから、イライラするなんてご法度じゃないですか。食事だって、お客さんに何かをいただいたら必ず食べます。だってね、わざわざ持ってきてくれたわけですから。堺部が好きだろうと思って持ってきてくれたんだから、僕はそれを食べます。その分動いて消費すれば良いわけですから。」

「それをないがしろにしてまで、「コンテストに出ます」だなんて、僕はそんな気持ちにはなれないです。頂いたものは頂いて、それを自分で消費すれば良いわけ。それで減量できなかったら僕はトレーナーとしてプロとして失格です。だから僕はどんなときでも直前でもケーキ食べますよ、有酸素を取り入れればいいわけだしね。」

参考: フィジーク・オンライン継続する大切さを伝えたい”ボディビルダー堺部元行

それで減量できなかったら僕はトレーナーとしてプロとして失格です。

ですって。しびれますね。

「飲み会断れないから出された食べ物は食べない」

「もらい物だけど減量中だから食べない」

これらの言葉は自分のトレーニングへ対する甘さということがよくわかりますね。

皆さんもトレーニーに仲間入りし、健康と食品ロス対策への貢献も考えてカロリー管理していきましょう。

③暖房器具いらず

冬の暖房代、バカにならないですよね。

これだけ温暖化が騒がれていてもやっぱり冬は寒いものです。

そんな時に実施していただきたいのが①でも登場したスクワットです。

「トレーニングの王様」の称号をほしいままにする、キングオブトレーニングです。

どんなに寒い日でも100kgのバーベルを担いでスクワットをすれば10レップで体がポカポカです。

2セット目には汗が吹き出してきます。

3セット目には気づいたら半袖短パンです。

100kgのスクワットは冗談としても、スクワットは全身の7割が集結している下半身をフルで動員するトレーニングですので、その熱生産量は半端ではないのです。

ちょこちょこ膝を曲げるだけのハーフスクワットとかじゃダメですよ、しっかりお尻が床につくぐらいまでしゃがみこんでください。

しゃがめばしゃがむほど暖かくなります。

さらにスクワットのいいところはお尻、太もも、ふくらはぎなど、下半身全体を引き締めることができます。

しかも成長ホルモンの分泌まで促されるという特典付きです。

一気に筋肉を動員するレジスタンストレーニング(筋トレ)では成長ホルモンの分泌が促されることは研究からも実証されています。
参考:NIKKEI STYLE 最新研究で判明 「筋トレ」は若い体の源

体も温まる x 下半身も引き締まる x 成長ホルモンで若返り効果と、いいことしかありません。

筋肉がついて代謝上がればそもそも体が冷えることも無くなります。

夏はどうするんだ!筋肉で代謝が上がっているようじゃ真夏なんか暑くてしょうがないじゃないか!

という暑がりのそこのあなた。僕と仲間ですね。大丈夫です。

スクワットで限界まで追い込むと酸欠で寒気がしてきます。

ジムでは冷房がガンガンに効いてますから、家でも冷房を使うくらいならジムに足を運んで涼みましょう。

冷水シャワーも浴びれますからね。

まとめ

筋トレがエコロジーである理由がよく分かって頂けたのではないかと思います。

ここで挙げた項目以外にも「筋肉がつけば【筋肉は最高のおしゃれ】という結論に至り、服なんかどうでもよくなってアパレル廃棄問題対策になる」とかも書こうと思ったのですが長くなりそうなので今回はやめます。

進化の凄まじい近代文明のおかげで、人類は自分の筋肉に頼るということが少なくなってきました。

いわば筋トレは人類の進化と真逆の行為なのです。

進みすぎた文明が地球環境を脅かしているのであれば、今度は進化に逆行する筋トレを行い、地球環境の回復に努めるべきなのではないでしょうか。

この記事を読んでいるそこのあなたはエコロジーか、筋肉かどちらかに興味のある人のはずです。

エコロジーに興味がなくてもトレーニングは自分のためになるので筋トレしましょう。
筋トレに興味なくても筋トレするだけでエコロジーなので地球のために筋トレしましょう。

ご静聴ありがとうございました。

さて、今日もスクワットしてこよう。

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この記事を書いた人

いつものようにジムで筋トレしていると、ふと「このジムで生産されている運動量をエネルギーに変換できたら凄いエコになるのではないか?」と頭をよぎったことから、神の啓示であることを確信し、フィットネスがエコロジーに貢献できる可能性を探求し続けています。
海洋汚染を止め、上質なフィッシュオイルを全人類が摂取できるようになるのが私の使命です。

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