こんにちは。フランシス硝子です。
熱い展開があるロボットアニメを見たい! 胸が締め付けられるような恋愛ものが見たい! だけど環境の大切さもしっかり学びたい!
こんな欲求が同時に押し寄せてくる、なんてことは往々にしてありますよね。
そんな欲求に、すべての応えてくれるアニメが「ダーリン・イン・ザ・フランキス」です。
それではダーリン・イン・ザ・フランキス(通称:ダリフラ)とは、どんなアニメで、どういった環境問題を取り扱っているのか…ネタバレは少なめで、ご紹介いたします。
ダーリン・イン・ザ・フランキスとは
ダーリン・イン・ザ・フランキス(DARLING in the FRANXX)は、2018年に放送された、TRIGGER・A-1 Pictures共同制作のロボットアニメです。
あらすじとしては、化石燃料が枯渇した後、人類が万能スーパーエネルギーである「マグマ燃料」の発掘に成功した世界。
人類はマグマ燃料を手に入れたことで、多くの技術革新に成功。あらゆる苦痛を克服し、不老不死まで手に入れました。
しかし、地上には叫竜(きょりゅう)と呼ばれる謎の巨大生物が出現し、平和が脅かされます。
主人公たちは叫竜に対抗するために作られた、フランクスという男女二人乗りの巨大兵器に乗り込み、オトナたちの平和を守るのでした。
巨大兵器「フランクス」に乗って主人公たちはオトナの平和を守る。
これだけの説明だと、見たことない人には、ロボットに乗って怪獣と戦う話…という風に感じるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
ダーリン・イン・ザ・フランキスは、エヴァンゲリオンやグレンラガンに携わったスタッフによって作られたアニメで、濃厚なストーリーと、斬新な世界観で、見るものを魅了します。
エヴァンゲリオンと言えば、謎が謎を呼ぶストーリーや、人間の内面性を繊細に描いたことで有名ですよね。
もう一方のグレンラガンは、ド派手な演出と燃えるようなストーリー展開が話題を呼んだアニメです。
ダーリン・イン・ザ・フランキスでは、この二つのアニメの要素を上手く足して、さらに胸をキュンキュン言わせるような、恋愛要素まで盛り込まれています。それなら、バトルあり、サスペンスあり、恋愛ありの、文句なしの名作と言って間違いないでしょう。
そんなダーリン・イン・ザ・フランキスですが、まずはどのような環境問題が取り上げられているのか、ご紹介したいと思います。
万能エネルギー?マグマ燃料とは
クリーンかつ万能なエネルギーであるマグマ燃料。
ダーリン・イン・ザ・フランキスで描かれている環境問題は、エネルギー問題と環境破壊です。
作中に出てくるマグマ燃料は、地球の地下から発掘される、クリーンかつ万能なエネルギーで人類に様々な恩恵を与えてくれます。
ただ、マグマ燃料を発掘すればするほど、自然環境は荒廃し、地殻変動が激しくなるなど、地球環境の異変が著しくなる、という問題がありました。
それでも、人類は巨大移動要塞都市に生活することで快適な環境を維持し、マグマ燃料を使い続けます。
荒廃した環境を避けて人類が済む巨大移動要塞都市。
このマグマ燃料…物語の後半で、その正体が明かされます。それは、マグマ燃料は太古の叫竜たちの成れの果てであり、地球の自然環境を維持するものもあった、ということです。つまり、人間は叫竜という別の生命のエネルギーを吸って、快適な生活を送っていたのです。
そして、終盤では主人公の仲間たちは、マグマ燃料に頼らない生活を強いられ、荒れ果てた大地の開墾を試みます。
しかし、マグマ燃料を失った地球の大地は、植物を根付かせることはありませんでした。
人類は、マグマ燃料を使い尽くしてしまったことで、自らの首を絞める結果となってしまったのです。
人類は既にマグマ燃料を使用している?
マグマ燃料は、アニメの中に存在する、エネルギーですが、既に我々もこれを使っている、と言えるのではないでしょうか。
マグマ燃料の話を聞いて、誰もが化石燃料の枯渇のことを連想することでしょう。
化石燃料のデメリットとして挙げられるのは、いつか枯渇してしまうことだけでなく、二酸化炭素の排出によって環境問題を引き起します。海面上昇による都市の沈没、干ばつ、温暖化、水不足など。
しかし、マグマ燃料の設定から、連想すべきは、化石燃料だけであってはなりません。
それは、生態系サービスです。
人類は自然から様々な恩恵を受けています。食品や水、酸素の供給、自然災害の緩和…これだけでなく、人間の文化も、自然から大きな影響を受けて作られます。
それでも人は過剰なまでに自然から様々な資源を吸い上げ、動植物の犠牲の上で、快適な生活を手に入れているのです。
そんな人類の前にも、アニメのように、叫竜のような何かが現れ、手痛い仕打ちを受けることが、いつの日か訪れてしまうかもしれませんね。
環境問題だけじゃない!ダリフラの面白さとは
アニメの中では、人類はマグマ燃料の使用を禁止し、自給自足を続けて少しずつ、かつての繁栄を取り戻します。
しかし、私たち人類は今すぐ化石燃料の使用をやめる、自然資源を活用しない、という選択を取るのは不可能だと言えるでしょう。
いつの日か、自然に負荷を与え過ぎず、生態系のバランスを壊すことない生活を手に入れられるよう、できることから努力するばかりです。
さて、今回はダーリン・イン・ザ・フランキスに見る環境問題を取り上げましたが、このアニメの面白さはこれだけではありません。
何と言っても、主人公たちの恋愛模様にハートを揺さぶられてしまうのです!
主人公の男の子、ヒロに片想いを続けるイチゴ。そのイチゴに想いを寄せるゴロー。この二人はいつも感情を抑えがちなのですが、それが空回りしてしまい、物語を一層のこと熱くさせるんですね。そんなイチゴとゴローは中盤から終盤で感情を爆発させてしまうのですが……!!
ぜひ、アニメを視聴して、環境問題について考えると共に、胸を締め付けられるようなイチゴとゴローの恋愛模様も楽しんでみてください。胸キュン間違いなし!
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